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2008年03月03日

vol.2 宮入小左衛門行平氏 刀剣見学ツアー その2

P1000906.JPGいよいよ実演。
火床(ほど)に火が入り、鞴(ふいご)で風を送るたびに火力が増し、炭のちりが舞い上がります。

P1000907.JPGここでお弟子さんが登場し、スタンバイ。真っ赤に熱を蓄えた玉鋼。そして・・・

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カキ---ン! キ---ン!迫力の高音が鳴り響きます。この近さにいると目の前まで火の粉が飛んできてびっくり!『水べし』(へす=平たくする)の工程。

P1000914.JPGしばらく打ち、再び火の中へ。「盛夏はまるでサウナのよう」とのこと。

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火の粉で仕事着が焼け、徐々にボロボロになってしまうそうです。しかし、木綿で、肌につかないぶかぶかの昔ながらのこのスタイルだからこそ、火の粉から身体が守られるのだそうです。

P1000911.JPG徐々に打ち延ばしていきます。平たくなったものを小割りにし、積み重ね、『鍛錬』の工程に入るのですが・・・

P1000925.JPG今日はここまで。
おぉ!平らになってきている!

P1000927.JPG楽しそうに説明をされる宮入氏の表情が印象的でした。

P1000933.JPG火床(ほど)は火が弱まりながらも赤々と燃えています。

P1000947.JPGお座敷で作刀の数々を拝見することができました。「刀を鑑賞する時は正面から。そして刀の前ではしゃべらないこと。」
つばや指紋で錆びてしまうそうです。

P1000951.JPG実際に手にとって拝見させていただきましたがこれだけズラリと並んだ太刀から短刀を目の前にすると息をのんでしまいます。

P1000961.JPG河内一平氏。 宮入氏のもとで5年修業ののち、現在は独立されており今年は故郷の奈良へ帰られるのだそうです。河内氏の作刀も並んでいました。将来、名工となられるであろう河内氏が、予習ゼロ・ど素人の拙者に大変ていねいにわかりやすく説明をしてくださいました。 m(_ _)m

P1000959.JPG『鑑賞のポイントは大きく分けて3つです。 ①形。『姿(すがた)』 ②地鉄(じがね) ③刃紋(はもん) 
刃紋というのは『焼き入れ』という工程で作る模様のようなもの。刃に『焼き刃土』を塗り、焼き入れをし、土を塗ったところと塗らないところの冷却温度の差により、刀の組織が刃紋となって現れます。』
(あのー、どんな刃紋が良い、というのはあるんでしょうか?というぶしつけな質問に)『そうですねー、数を見てこそわかってくるものだと思いますが・・・“古い時代の良いもの”を目指しているので、そういう形で、見てすっきりしているものが良いのだと思いますよ。』
P1000955.JPG
刀が仕上がると、研師(とぎし)をはじめとする数々の職人の手に渡ります。はばき(刃と持ち手の間の金色っぽい部分)をつけ、鞘師(さやし)が鞘を作り、柄巻(つかまき)などの拵え(こしらえ)を施し・・・そして一振の刀として完成するのです。気の遠くなるような工程を伺い知り、刀剣とは伝承の技と、匠の精神力が込められたまさに芸術であると感じました。

優しくにこやかな語り方と「一門の特徴といえば “丁寧な仕事をすること”」という宮入氏の言葉に真面目なお人柄が伺えました。


「炎に祈る 作刀三十周年記念 宮入小左衛門行平展」は間もなく開催です。3/15(土)は午後3時から、宮入氏による講演がございます。(聴講無料)
私のように「全く知識が無いし、わからない。」という皆さんもご覧になれば、背筋のピンと伸びる思いがすることでしょう。 ぜひお出掛けください。